バセドウ病

バセドウ病はどんな病気?

甲状腺ホルモンが増加する甲状腺機能亢進症の代表的な病気です。
特に20~30歳代の女性に多い病気で、女性患者が男性患者より5倍と多いのも特徴です。

バセドウ病の症状

通常甲状腺の腫大を認めます。症状としては、発汗、食欲亢進、体重減少、体重増加、皮膚掻痒感、動悸、息切れ、ふるえ、下痢、不眠、無月経など。
また、落ち着きがなくなったり、イライラしやすくなるなどといった精神症状がみられることもあります。眼球突出がみられる場合もあります。

バセドウ病の原因

通常は、甲状腺にあるTSH受容体に甲状腺刺激ホルモン(TSH)が結合し、甲状腺が刺激され、ホルモン産生がされます。
パセドウ病では、この受容体に強く結合する自己抗体(TSHレセプター抗体:TRAb)がつくられてしまうため、過剰に甲状腺が刺激され、ホルモンが増加します。
自己抗体がつくられる原因は不明ですが、遺伝的、体質的要因なもの、ストレスなどの環境的なものが関与しているといわれています。

バセドウ病の検査と診断

バセドウ病の検査は血液検査が中心となります。
血液中の甲状腺ホルモンの量を測定し、過剰になっているかどうかを調べることが目的です。
血清遊離サイロキシン(freeT4)、血清遊離トリヨードサイロニン(freeT3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を測定します。バセドウ病による甲状腺機能亢進症では、freeT3・freeT4が上昇し、TSHが低下します。
また、TSHレセプター抗体が検出されるとバセドウ病と診断されます。
多くの方は血液検査で診断がつきますが、中には血液検査だけでは診断がつかない人もいます。その場合は、アイソトープ(放射性ヨウ素)検査を実施します。
ヨウ素が甲状腺に集まりやすい性質を利用し、患者様にヨウ素のアイソトープ(放射性ヨウ素)を服用してもらい、アイソトープが甲状腺全体にたくさん集まれば、バセドウ病と診断します。

バセドウ病の治療方法

バセドウ病の治療方法は、甲状腺ホルモンが過剰に作られないようにする治療を行います。
内服薬治療(抗甲状腺薬、場合によりヨウ素剤)、放射性ヨウ素治療(アイソトープ)、手術の3つの方法があります。
その人の病状、年齢、ライフスタイルによって治療方法を選択します。